くりにかるふぁーまころじー・9
筋収縮
佐久間 昭
1
1東京医科歯科大学
pp.983
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922807
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セント=ジョルジは骨格筋の収縮タン白がATP(アデノシン3リン酸)で収縮し,これがアクチンとミオシンのフィラメント状のタン白を主体にすることを1942年に示した.
生筋を50%グリセリンに浸しておくと,膜は変質して電気生理学的特性を失うが,ATPで収縮する.このグリセリン筋が新しいときには,さらにATPを加えると弛緩するが,古いものでは弛緩しないので,弛緩に関係した因子が保存中に失われるものと考えられた.
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