増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅵ.神経科学
藤田晢也(1931-)—脳の発生モデルとがんの自然史モデル
髙松 哲郎
1
Takamatsu Tetsuro
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科細胞分子機能病理学・医学フォトニクス講座
キーワード:
脳の発生モデル
,
マトリックス細胞
,
がんの自然史モデル
,
オートラジオグラフィ
,
顕微測光
Keyword:
脳の発生モデル
,
マトリックス細胞
,
がんの自然史モデル
,
オートラジオグラフィ
,
顕微測光
pp.468-469
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
ヒトを含むすべての脊椎動物の中枢神経系は,単純な神経管から非常に複雑な構造と機能を持つ脳が生まれるが,神経管はマトリックス細胞という脳のすべての神経細胞とグリアをつくりだす母細胞だけから成ることを示し,今日の神経科学の発展の基礎となっている。更に,ヒトがんの発生からプログレッションという自然史を時間軸の上に捉えるという立場を確立し,いかに微小がんから進行がんへ進むのかについて定量的な新しい考えを示した。
Copyright © 2019, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.