整形外科を育てた人達 第39回
Alfred Schanz(1868-1931)
天児 民和
1
1九州大学
pp.838-841
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907449
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Alfred Schanzの名は最近の整形外科学会では聞くことが無くなったが,私達の若い頃にはよく耳にした名である.その頃は先天性股関節脱臼の年長児が多く,その治療法としてSchanzの骨切り術が用いられた.そのため学会でもSchanzの名は度々聞くことができた.先天性股関節脱臼の早期発見の技術が普及し,人工関節等の新しい技術が進歩すると共に彼の名の出る機会は少なくなったが,Schanzが19世紀末から20世紀初期のドイツ整形外科学の強力な推進力であった事は確実である.そこで今回はSchanzについて書くことにした.
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