増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅰ.解剖学・発生学・細胞生物学
増井禎夫(1931-)—細胞周期研究をブレークさせた発生学者
岸本 健雄
1,2
Kishimoto Takeo
1,2
1お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター
2東京工業大学
キーワード:
MPF
,
CSF
,
細胞周期
,
卵細胞
Keyword:
MPF
,
CSF
,
細胞周期
,
卵細胞
pp.384-385
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201029
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増井禎夫博士は京都大学理学部動物学教室出身の発生学者で,現在はカナダ国籍のトロント大学名誉教授である。本稿の主題である卵成熟促進因子(maturation-promoting factor;MPF)と細胞分裂抑制因子(cytostatic factor;CSF)を,1971年にカエル卵で見いだした。この発見は,20年後に真核生物における細胞周期制御研究が歴史的大ブレークする口火を切るものであった。
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