増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅲ.細胞膜での分子修飾
膜タンパク質
GPIアンカー結合
村上 良子
1
,
木下 タロウ
1
Murakami Yoshiko
1
,
Kinoshita Taroh
1
1大阪大学微生物病研究所籔本難病解明寄附研究部門寄附研究部門
キーワード:
糖脂質
,
発作性夜間ヘモグロビン尿症
,
PNH
,
先天性GPI欠損症
,
IGD
Keyword:
糖脂質
,
発作性夜間ヘモグロビン尿症
,
PNH
,
先天性GPI欠損症
,
IGD
pp.494-495
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200895
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GPIアンカーはタンパク質のカルボキシ(C)末端に共有結合し,タンパク質を細胞膜につなぎ止める糖脂質で,ホスファチジルイノシトール(PI),グルコサミン(GlcN),3分子のマンノース(Man),エタノールアミンリン酸(EtNP)から成る。グルコサミンがN-アセチル化されていないことがGPIの特徴で哺乳細胞の糖鎖のなかで唯一の構造である。GPIアンカー型タンパク質(GPI-AP)は哺乳細胞では約150種知られており,酵素,受容体,接着因子,補体制御因子など個体発生や神経発達,免疫機能,受精などにおいて重要な働きを担っている。
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