Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅵ.血液
発作性夜間ヘモグロビン尿症
Paroxysmal nocturnal hemoglobinuria
西村 純一
1
Nishimura Jun-ichi
1
1大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科
キーワード:
発作性夜間ヘモグロビン尿症
,
PNH
,
PIGA
,
エクリズマブ
,
eculizumab
,
ラブリズマブ
,
ravulizumab
,
リサイクル抗体
Keyword:
発作性夜間ヘモグロビン尿症
,
PNH
,
PIGA
,
エクリズマブ
,
eculizumab
,
ラブリズマブ
,
ravulizumab
,
リサイクル抗体
pp.456-457
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201236
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PNH溶血の治療薬としてエクリズマブが開発され,顕著な溶血抑制効果と血栓予防効果が示された。リサイクル抗体の技術により,投与間隔の延長が可能となり利便性が向上した。少量の自己皮下投与が可能なリサイクル抗体も開発段階にある。治療後の血管外溶血による貧血を克服するためには,上位補体経路(C3など)を標的とした薬剤が有効と考えられるが,安全性の検証が必須である。これらのなかには経口薬の開発が可能なものもある。
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