増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅰ.細胞核での分子修飾
RNA
チオ化
鴫 直樹
1
Shigi Naoki
1
1産業技術総合研究所創薬基盤研究部門
キーワード:
tRNA
,
チオ化
,
メチルチオ化
,
硫黄修飾塩基
,
鉄硫黄クラスター
Keyword:
tRNA
,
チオ化
,
メチルチオ化
,
硫黄修飾塩基
,
鉄硫黄クラスター
pp.396-397
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200846
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RNA塩基のチオ化修飾は,tRNAのアンチコドン周辺を中心に全生物にみられる。チオ化修飾は,①正確なコドン認識や,②tRNAの立体構造の安定化などに寄与し,正確で効率的なタンパク質合成を支えるという重要な役割を果たしている。その存在は1960年代から知られていたが,近年では複雑な生合成酵素群の同定,ゲノムワイドな機能解析などにより急速にその生体内での機能の理解が深まっている。
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