特集 輸血のすべて
Part 3 特殊な状況での輸血
【コラム⑨】トラネキサム酸—さまざまな状況下における投与の有効性
林 碧
1
,
吉野 俊平
1
Midori HAYASHI
1
,
Shumpei YOSHINO
1
1飯塚病院 集中治療科
pp.158-166
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120010158
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トラネキサム酸は,1964年に岡本彰祐,歌子夫妻が開発した日本発の止血剤・抗炎症剤である1)。抗線溶薬として,外傷,消化管出血,産科,手術などの分野においてその有効性,すなわち出血・輸血量の減少についての検証がなされてきた。
本稿では,さまざまな状況下におけるトラネキサム酸投与の有効性について概説する。
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