特集 輸血のすべて
Part 3 特殊な状況での輸血
13.へき地,離島,在宅での輸血—いざというときの院内血輸血と在宅輸血を中心に
小川 将也
1
,
田邊 翔太
2
Masaya OGAWA
1
,
Shota TANABE
2
1隠岐病院 総合診療科
2松江赤十字病院 救急部
pp.167-174
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120010167
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日本赤十字社により血液製剤が供給されるようになり,成分輸血が主流となった昨今においても,へき地では血液製剤の確保が困難なことと止血処置までに時間を要することから,救命のため院内血輸血を実施する場合がある。このような限られた状況・地域で輸血を必要とする状況は少なからず存在する。
本稿では,①山間部・離島などのへき地における小規模医療機関における血液製剤(主に赤血球製剤)の備蓄・管理・使用の方法,②へき地における大量出血時(院内血輸血)の対応,③在宅輸血(主に赤血球輸血)の3つについて,現状の規則や問題点,特殊性を述べる。
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