特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ!
【第2章】抗血栓薬内服患者の出血時の対応と休薬期間—トラネキサム酸と輸血を添えて
❹トラネキサム酸
中島 聡志
1
1京都第二赤十字病院 救急科
キーワード:
トラネキサム酸
,
外傷性出血
,
CRASH-2 trial
,
静脈血栓塞栓症
Keyword:
トラネキサム酸
,
外傷性出血
,
CRASH-2 trial
,
静脈血栓塞栓症
pp.1518-1521
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203511
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トラネキサム酸1)(tranexamic acid:TXA)は1962年に日本で開発された抗線溶薬である。2010年に「トラネキサム酸が外傷患者の死亡率を低下させる」という研究2)が報告され、外傷診療でのkey drugとなった。以後、外傷性出血だけでなく、さまざまな出血性疾患への投与の研究が報告されており、本稿では現時点で判明しているトラネキサム酸の出血性疾患への有用性をまとめる。
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