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特集 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の最新リハビリテーション診療
6 ALSの呼吸管理とリハビリテーション医療
Respiratory Care and Pulmonary Rehabilitation for Patients with ALS
花山 耕三
1
Kozo Hanayama
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学
キーワード:
筋萎縮性側索硬化症
,
呼吸リハビリテーション
,
排痰
,
人工呼吸
Keyword:
筋萎縮性側索硬化症
,
呼吸リハビリテーション
,
排痰
,
人工呼吸
pp.608-613
発行日 2024年7月18日
Published Date 2024/7/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 筋萎縮性側索硬化症において,呼吸障害は予後に直結する重要な障害の1つである.本疾患における呼吸障害は呼吸筋麻痺による肺胞低換気が主であり,人工呼吸器を装着するかどうかの患者の意思決定とその支援が重要である.低換気に起因する胸郭の可動性の低下,去痰困難,換気の正常化を目的として,それぞれ徒手や機械を用いたリハビリテーション治療が行われる.最近,非侵襲的陽圧換気や排痰補助装置使用時の気道閉塞が報告されており,よりきめの細かい対応をなす基盤ができつつある.今後,より個々の症例に適した治療がなされ,呼吸障害をもつ患者や障害者のよりよいADL,QOLが得られることが期待される.

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