特集 外来ではじめよう! 音声・発話・嚥下のトレーニング
【私はこうしている―外来におけるトレーニング】
誤嚥性肺炎を予防する呼吸機能のトレーニング
黒澤 一
1
Hajime Kurosawa
1
1東北大学大学院医学系研究科産業医学分野
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
排痰
,
呼吸トレーニング
,
軟口蓋挙上トレーニング
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
排痰
,
呼吸トレーニング
,
軟口蓋挙上トレーニング
pp.1391-1393
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001361
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はじめに
嚥下障害は,誤嚥のリスクとされる意識障害,ADLの低下,脳血管障害,認知症などによって生じるものであり,主に加齢に伴う身体的衰弱が背景にある1)。誤嚥および繰り返しによる衰弱の進行を予防するため,リハビリテーションにより背景となる病態の改善を試みることが重要である。嚥下障害におけるリハビリテーションは,実際に摂食させるトレーニングと摂食をさせない基礎的なトレーニングに分けられる。ここでは,後者に分類されるような,外来における呼吸機能に関するトレーニングについて述べる。
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