連載 ラインナウからの手紙6
急性期閉鎖病棟のジレンマ(Ⅱ)
伊藤 賀永
1
,
武井 麻子
2
1ラインナウ精神病院
2日本赤十字看護大学
pp.78-84
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900397
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伊藤賀永から 武井麻子さまへ
前回の手紙では私たちの急性期閉鎖病棟の日常を紹介しましたが,今回はここで働くスタッフ,特に看護者が抱えている問題について報告したいと思います。
実はこの手紙を書くのに何人かのスタッフにインタビューしたのですが,誰もが病棟で働く上で一番難しい問題としてチームワークのことを挙げていました。ご承知のように私たちの病棟では多職種チームで仕事をしています。チームワークは癖の基本方針で,統合的な,質の高い治療をするための前提ですが,同時に病棟に混乱を巻き起こし,スタッフのいさかいや欲求不満の種になっています。
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