連載 病院建築探訪記①【新連載】
神戸大学医学部附属病院清明寮―明るく,ゆったりした空間演出
花房 香
1
,
中井 久夫
2
1岡山県立岡山病院
2元神戸大学医学部
pp.52-57
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900261
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神戸大学医学部附属病院清明寮(精神科病棟)といえば,1980年から1997年にかけて中井久夫氏が教授として臨床と教育にあたった場であり,阪神大震災のときには精神科医療の最前線基地となったところでもある。現在は前田潔教授のもと活発な活動が展開されている。
この病棟は1994年に建て替えられたものである。旧病棟は,「学生が『精神科がいかに差別されているかが実感できました』というレポートを書いて去る。(中略)外観は廃屋に近い」ものだったという。建て替えの経緯と理念は,中井氏自身がいくつかの文献で語っているので、ぜひ一読してほしい★2,3。
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