特集 病院経営のプロをどう養成するか
病院としての取り組み 大学医学部附属病院
立川 幸治
1,2
1名古屋大学医学部付属病院
2名古屋大学医学部付属病院医療経営管理部
pp.640-644
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100059
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昨年春,14年ぶりに病院の現場に戻った.病院を辞してコンサルティングや事業経営の世界に転じて以後,医療業界の仕事にも携わってきたが,「中での常識は外の非常識」である病院業界は難しい分野であった.それは,原則的経営知識,その正しい理解,それを体現した人材の欠如にある.病院業界にもマネジメントという視点で話をする人はいるが,非常に少ないのが現実であった.
縁あって,大学病院の経営現場にしばし身をおくことになった.テーブルのこちらに立ち戻って,さて何ができるか,自問自答する日々である.経営としてはウルトラ C 級に難しい.その中で,次第にできること,できないことが見えてきた.ここで一度,大学病院の現場で,経営のあり方や人材育成にどう取り組んでいるのか,述べたいと思う.
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