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学院寮と旧制高校寮
長谷川 泉
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1医学書院編集部
pp.109
発行日 1961年3月1日
Published Date 1961/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903990
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学院における生活指導ということが問題になっている。寄宿舎生活をしている学生たちが課外の時間をどのように有効に使い,最も効果のある人間形成の途を歩んで,りっぱなナースに巣立ってゆくかということが,教育者としては大きな関心を持たざるを得ないことだからである。
学院によっては,外出は8時までとか,外出に許可を要するとか,舎監が見まわるとか,いろいろの規制を加えている。そのやりかたは,学院によってまちまちのようであるが,課外の時間が全くのフリーで学生各自の完全な自治なり自主性にまつというところはないようである。ナースになるという共通の目標を持つた寄宿舎生活の特殊性から出てくることがらであろう。
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