研究・調査・報告
外泊連絡票に看護婦がメッセージを書くことの有用性の検討
國方 弘子
1
,
長谷川 浪子
2
1岡山県立大学保健福祉学研究科
2香川医科大学医学部附属病院
pp.44-50
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900260
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はじめに
精神科において,患者の外泊は家族との関係や地域社会における適応状態を評価する機会であり,1つの治療手段でもある。また,家族にとっても患者の回復状態を理解し,退院に備えてどのような受け入れ体制をとったらよいかを訓練する機会でもある。したがって,看護婦が家族との連絡を密にし,家族が患者の状態をどのように理解しているかを知ることは重要である。
その方法としてわれわれは,以前から外泊連絡票(以下,連絡票とする)を用いてきた。しかし実際には家族からの記入は少なく,外泊中の家族から見た患者の状態や患者を抱える家族の心理状態が把握しにくい面があった。
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