特集 患者さんが「利用者」になる
看護者の意識改革
井上 喜久子
1
1社会復帰病棟
pp.7
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900242
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私が精神科の医療従事者になって,22年が経ちました。その間に精神科看護も大きく流れを変えました。
私は病院リニューアル後,社会後帰病棟に勤務しています。そのなかで,「社会的入院の改善」という1つの課題が課せられました。病状的には入院の必要性がない人々を社会へ返すということです。しかし,その人々は長い入院生活のなかで「退院したい。家族の元へ帰りたい」という,入院患者本来の願いを次第に口にしなくなった方々です。
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