特集 他職種から見た保健婦との連携
【市の事務職から見た保健活動】
より良い健康づくりのために意識改革と組織改革を
井上 明夫
1
1出雲市教育委員会総務企画課
pp.756-758
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902257
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化石の保健婦
私は1995年から2年間,出雲市の健康課(現在は健康増進課)において課長補佐として,保健婦とともに「健康づくり」に携わった中で感じたことを述べたいと思う。
当時,異動してきてまず感じたのは,専門家や研究者の間で議論されている公衆衛生の理念や思想と,現場の保健婦を中心とした保健行政に携わる者の思いとの間に大きなギャップがあるのではないかということだった。保健婦はみな真面目で熱心という点では感心したが,私にはとても新鮮に感じられたWHOの「健康」の概念であるとか,ヘルスプロモーションであるとかが,職場の中で語られることがほとんどないのはどうしてなのかと思ったものである。
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