特集 患者さんが「利用者」になる
改革はまだ途上
井上 雅文
pp.8
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900243
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私が井上病院の理事長に就任して3年が経過した。はっきりいって,従来の井上病院は病院・従業翼のご都合主義で,患者は二の次であつた。このままでは医療制度的にも運営的にも,いずれこの病院は淘汰されること必至との危機感から,この3年間,「患者中心の病院」「地域に開かれた病院」「チーム医療」を理念として,近時の医療制度に合致した病院として再生させるべく,さまざまな改革に明け暮れた。
この改革は,特にベテラン従業員にとっては根本的な意識改革を迫るものであったから,改革に反対意見を唱える者,非協力的な態度をとる者もいて,その結果,多くの軋轢を生じさせもした。
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