特集1 心が折れない看護研究
「問い」を研究にするまでの基本のき―がっかりしないための「お作法以前」とは
遠藤 淑美
1
1大阪大学医学部保健学科看護学専攻
pp.14-16
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101127
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今日も私のところへ大学院生が、やってきました。「では、文献を調べて研究課題を絞り込んでいきます」……と、同じセリフを3回くらい聞いた気がします。もしかして、絞り込むどころか、どんどん広がっている? 心配になってきます。
臨床は「なぜ?」の宝庫ですが、その「なぜ?(問い)」を研究課題(研究すべき問い)として絞り込んでいく作業は、簡単なようでいて実は困難を極める作業です。調べれば調べるほど、いろいろな切り口の研究があることがわかって、自分が何をしたかったのか、何をすればいいのかわからなくなってしまうことはよくあることです。
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