リレーエッセイ がん看護CNS奮闘中! ~理想と現実のギャップを乗り越える!!~ 【6】
教育的立場からがん看護CNSに望むこと
問いをもち続けることの大切さ
田村 恵子
1
1大阪歯科大学大学院看護学研究科(仮称)開設準備室/がん看護専門看護師
pp.616-617
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_616
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自己紹介
私は,がん看護や緩和ケアに長く携わってきました.ホスピス病棟や緩和ケアチームなど,臨床の現場で実践を重ねてきたことが,今の私の看護の基盤となっています.大学院進学を目指したきっかけは,ホスピスで患者さんが「自分の人生をどう生き切るか」に向き合おうとされている姿に触れたとき,看護師として何ができるのかを深く考えるようになったことです.限られた時間のなかで,その人らしさを支える看護とは何かを問い続けていたときに,ロンドンでプライドをもって看護するMacmillan nurses1)との出会いが後押しになりました.大学院在学中に,「専門看護師制度」が成立し,その存在意義に強く共感して1997年にがん看護専門看護師(以下,がん看護CNS)の資格認定を受けました.現在は大学院設立に携わりつつ,その一環として,がん看護CNSの臨床力をどう次世代に伝え,活かしていくかを模索しながら,地域で生老病死に寄り添う看護の実践2)に取り組んでいます.
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