特別記事 国立精神・神経医療研究センター・医療観察法病棟が、そのプログラムとノウハウを公開します・4【最終回】
―暴力という問題解決をやめるための介入―思考スキル強化プログラム
菊池 安希子
1
,
岩﨑 さやか
2
,
美濃 由紀子
3
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部
2国立精神・神経医療研究センター病院リハビリテーション部
3東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科精神保健看護学分野
pp.28-36
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100788
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暴力や攻撃性への介入をどうするか
暴力や攻撃性(他害行為)を防止するためには、2種類のアプローチがあるといわれています1)。
「除去型アプローチ」は、問題行動の結果が罰に相当するように環境を操作しようとする方法であり、「構成型アプローチ」は、代替的行動の選択肢を増やすことによって、問題行動を間接的に減少させようとする方法です。具体例で説明しましょう(図1)。
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