特集 殴られているのは誰だ―精神病院のなかの「暴力」
レポート アメリカの看護協会で知った“暴力被害”への専門プログラム―「性暴力」そして「医療現場での暴力」に対応して
米山 奈奈子
1
1東海大学健康科学部
pp.56-59
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900494
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
アメリカ・ボストンで行なった精神看護研修『カンファレンス・イン・ボストン(2001年8月2~12日)』のなかで,私たちは,8月8日にマサチューセツ州看護協会(MNA)を訪れることができた。
午前に「性暴力被害者支援専門看護婦(S.A.N.E.)」と「医療現場における暴力」についての講義があった。これは看護協会が主催する現任教育プログラムの一環として開催され,受講生には単位取得の認定証が発行された。アメリカでは専門職は毎年必ず研修を受講することが義務づけられており,こうした認定単位が免許更新の条件ともなっている。午後はこれらの講義にも参加していた協会メンバーと懇談会を行なった。ここではフリーディスカッションによる交流をすすめることができ,議論がはずんで時間が足りないくらいだった。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.