特集 境界性パーソナリティ障害患者に有効とされる弁証法的行動療法とは
境界性パーソナリティ障害患者に有効とされる弁証法的行動療法とは
三上 勇気
1
1福井県立大学看護福祉学部精神看護学
pp.12-23
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100787
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「境界性パーソナリティ障害」という診断名だけですでに振り回されていませんか?
私たちが、境界性パーソナリティ障害患者に抱きやすい認知や感情
皆さんは違うかもしれませんが、少なくとも私は、境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)という病名を見ただけで先入観をもちます。「この人の言葉に振り回されてはいけない」「感情転移に気をつけて、なるべく印象に残らないようにかかわろう」などとさまざまな考えが頭に浮かび、最終的には「巻き込まれたら大変だ。色々な人に迷惑をかける」「あまりかかわりをもちたくないなぁ」と、境界性パーソナリティ障害という診断名だけで、すでに振りまわされてしまっています。
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