連載
萱間真美の「この2か月」+「働きママン」・2
萱間 真美
1
1聖路加看護大学精神看護学
pp.92-96
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100697
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認定看護師の活躍
昨年11月の終わりに、熊本市で日本精神科看護技術協会(以下、日精看)の専門学会Ⅱが開催された。前日には福岡市で訪問看護と地域移行支援の研修で講義をした。九州地区でも、地域移行支援や地域ケアへの取り組みが動いていることを感じた。
日精看で私は認定教育委員を務めているので、熊本の学会では、訪問看護分科会のシンポジストとして参加した。ご一緒したのは、日本で初めて「精神科訪問看護の効果」を長期間追跡調査する研究をされた研究者(現在は精神科病院の院長)と、認定看護師として日々訪問看護をがんばっている臨床の男性看護師であった。有名な研究者本人から、さまざまな今日の動きへのするどい示唆をいただいてとても刺激された。それに加えて私が嬉しかったのは、認定看護師の自覚の高さであった。もちろん個人差はあると思うが、精神科訪問看護を認定領域としている彼は、自分の対象者へのかかわりはもちろんのこと、ケアのマネジメントや関係機関への調整にも広い視野をもって仕事をしていた。そして、自分はそれを人に伝えていかなくてはならないのだという強い意志をもっていた。
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