連載
萱間真美の「この2か月」+「働きママン」・11
萱間 真美
1
1聖路加看護大学精神看護学
pp.84-88
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
何を言ったのか
先日、北海道で行われた学会で、国のアウトリーチ推進事業を紹介した。講演のテーマは、本人が自分自身の回復を実感する「リカバリ」であり、地域ケアでは本人の回復の実感につながるケアが必要とされていると話した。マスコミが数社、取材に来ていた。
それから数日後、「アウトリーチ推進事業の紹介の仕方がよくない」と、ある人から唐突に言われた。なぜ急に、と思っていたら、医療関連ニュースをFAXで配信する会社が、北海道での私の講演内容を、かなり詳細に配信したためだとわかった。私自身は自分の講演が配信されたと知らなかった。ある人と会議で話していたら、「2~3日前にかなりのボリュームで記事が配信されていた」と聞いた。何か変なことを話したっけ……? 北海道の講演では特別なことを話したと思っていなかったので、自分では全く思い当たる節がなかった。この忘れ方もまた恐ろしいものだった。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.