連載
萱間真美の「この2か月」+「働きママン」・10
萱間 真美
1
1聖路加看護大学精神看護学
pp.86-90
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100922
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認知症をもつ人への訪問看護
震災から100日余が過ぎた。5月から継続して被災地支援に出向いている研究室のみんなの無事を、朝晩のメールや電話で確認することが生活の一部となって定着した。中・長期的な活動を考え、続けるべきことを淡々と無事に続けることが、今の目標である。
そのような中、「今後の精神保健福祉検討チーム」の会合で、認知症の外来・地域ケアを検討することになり、「認知症の人への訪問看護」をプレゼンテーションするよう依頼された。認知症の入院患者は精神病床で急激に増えている。そうした人たちに適切な医療とケアを提供し、地域生活を支えることが精神科看護にとっての課題となっている。介護保険の認知症についての判定基準作りに参加させていただいた経緯もあり、地域で支えるということをもう一度しっかりと見直そうと考えた。私自身、認知症の人とのかかわりは奥深く、魅力的だと思うようになった。
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