FOCUS
「介護に追われ、看護ができない」を打破するための『看護問題別』チーム編成
高野 寛子
1
1井之頭病院
pp.58-63
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100572
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介護に人手がとられて
◎大変な業務はみんなで分担、がアダに
私が勤務しているのは社会復帰病棟です。3年前までは計60名の患者を約15名ずつに分け、4チームに分かれて固定チームナーシングを展開していました。
その頃の社会復帰病棟は頭の痛い問題をかかえていました。入院患者の高齢化に伴い、退院の見込みがたたない車椅子や寝たきりの高齢者、要介護者を受け入れざるを得なくなり、社会復帰病棟としての機能を果たせなくなっていたのです。そうした患者の数は60名の約3分の1に上っていました。高齢者や要介護者は4チームに混在していました。「大変な業務はみんなで助けあいましょう」という暗黙の約束事があったからです。
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