研究と報告
精神科の症状別病棟編成における看護の諸問題
松本 ちゑ
1
,
田所 正一
1
,
久保田 克志
1
,
池田 きぬ
1
1三重県立高茶屋病院
pp.103-107
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203628
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はじめに
精神病院では,病棟内での環境や職員の治療方針の理解度,その態度などによって治療的な雰囲気づくりが左右されることは周知のとおりであるが,高茶屋病院ではこの治療的雰囲気が患者に及ぼす影響を重視して目標を定め,その一つの方法として症状別による病棟編成が試みられた.看護部門ではこの目標の(1)治療体系の充実化(2)病棟内の環境と治療的雰囲気づくり(3)看護要員の合理的配置についての看護実施中に,おのおのの病棟内で患者の病像からの理解に,また患者のニードを深あて受けとめてきたが,今回の役割を通じて経験した問題を報告したいと思う.
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