対談
『発達障害当事者研究』を読んで
伏見 憲明
,
綾屋 紗月
,
熊谷 晋一郎
pp.64-76
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100573
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小社刊『発達障害当事者研究――ゆっくりていねいにつながりたい』(綾屋紗月+熊谷晋一郎著)が、発達障害者の体験している世界を精細なことばで表現していると話題を呼んでいる。「認知科学にとっても現象学にとっても、多くの謎と課題を提供している」(河本英夫氏『図書新聞』)、「読みながら私の身体感覚も、既製のことばを離れて揺らぎはじめるような思いがした」(信田さよ子氏『週刊文春』)など、医療看護以外からの反響も大きい。
そこで今回、同じくマイノリティの立場から積極的な発言を続けている伏見憲明をお招きし、同書について語り合っていただいた。ゲイバーのママもこなすなど「コミュニケーションの達人」である伏見氏と、「コミュニケーション障害」を指摘されるアスペルガー症候群をもつ綾屋氏のコミュニケーションやいかに。そこへ共著者でもあり生活上のパートナーでもある熊谷氏はどう絡むのか――。
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