特集2 SSTにまつわるさまざまな悩み・疑問にこたえます
コラム SSTは楽しい!―私が「与える看護」から抜け出せた瞬間
佐藤 珠江
1
1埼玉精神神経センター(デイケア)
pp.68-69
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100286
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私が上司からの勧め(命令?)でSSTの初級リーダー養成研修に参加したのは、1999年の2月。精神科に勤務して4年が過ぎた頃でした。勧められるまま研修に向かった私は、全く動機がない状態で、何が何やらわからないなかでの参加でした。
そんな私でも、研修を受けるなかで、大変印象に残った内容がありました。それは「精神障害者に対するリハビリテーションの考え方」でした。毎日「生きることを手助けする」という構えで業務に取り組んできた私にとって、SSTでいう「当事者本人の生きる力をつける」という考え方は大変新鮮でした。
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