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次号予告・編集後記
米沢
,
小池
pp.454
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201213
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97歳の義理の祖母が肺炎で入院し10日間絶飲食だったので、「施設に帰るなら点滴を抜いて『看取り』です」と言われ、家族は受け入れられずにいました。孫世代の一人が、「『看取り』って言葉ふだんあんまり耳にしないから、急に聞くとキツイね」と言ったとき、感情的には家族と同じつもりの私でしたが、仕事柄その言葉に慣れてしまっていたことに気づかされました。その後、覚悟をもって帰った施設でスプーン1杯から始めたところ、「寿司が食べたい」と話すまでに回復。歌や大笑いも見せてくれているようです。…米沢
当初、今特集は、意思決定支援を「どうやったらいいのか」がまとまるものになると思っていました。しかし、頂戴した原稿を拝読すると、皆さんの原稿は「支援者としてどうあるべきか」を考え、綴ったものが多いと気づきました。つまり、方法論ではなく、支援者の「態度」「振る舞い」のほうに、実践者の方々は重きを置いていたわけです(そんな経緯もあって、今回は「どうあることなのか」というタイトルになっています)。看取り(に限らずですが)に際しては、現場で関わる人々の価値観が問われる以上、ケアの質はその人々次第で大きく様変わりする。その自覚が、意思決定支援の起点にあるべきなのですね。…小池
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