連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・110
本人と家族、それぞれの思いに向き合う
秋山 正子
1,2
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2マギーズ東京
pp.832-833
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201051
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地域包括ケアの考え方の構成要素を「植木鉢」にして表現し始められたのは、もう数年前のことです。それを発展させるかたちで、植木鉢に土台がつき、当初「本人・家族の選択と心構え」と記されていたところが「本人の選択と本人・家族の心構え」に変わりました(図)。
従来、「本人・家族」と一緒にされていたものが、「本人の選択」を尊重しようと分けて表現されるようになったのはしかるべき変更で、歓迎されるべきものです。事実、家族の意見のみが尊重される場面は見受けられましたし、本人の代弁を誰かがしないためにまったく違った方向に向かってしまうことさえ現場では起こっていました。「本人」と「家族」を分けて表現された意義は大きいと思います。
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