実践報告
ホスピタル・プレイ・スペシャリストによる脊髄性筋萎縮症児への在宅支援
松平 千佳
1
,
岡田 節子
1
,
森 裕樹
1
1静岡県立大学短期大学部
pp.240-245
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102145
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はじめに
ホスピタル・プレイ・スペシャリストについて
ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(以下、HPS)は、遊びを使って病児や障害児を支援する専門職である。日常的遊びや療養的遊び、きょうだい支援を通して、遊びがもつ治癒的な効果をケアプランに融合させる註。
日本では2007(平成19)年度から、文部科学省委託事業として静岡県立大学短期大学部が初めて養成教育に着手した*1。長い歴史と経験豊富な英国のHPSをモデルとする一方、日本文化にも適したカリキュラムのもと、実施した3年間計6期で73名のHPSを輩出した。HPSの共通理念「すべての子どものために、すべては子どものために」に従い、疾病や障害が重い子どもの生活にも遊びは不可欠とし、子どもの遊ぶ権利を擁護するために活動している。
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