特別記事
呼吸ケアを要する小児のためのイタリアにおける在宅医療―NPPVからコミュニケーション支援、子育て支援まで
鈴木 真知子
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
pp.231-237
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児神経難病における日本の課題
著者は最近、生後1か月から脊髄性筋萎縮症(SMA)の重症型であるⅠ型を発症し、マスクを用いたNPPV(非侵襲的陽圧換気療法)管理の子どもの退院支援を経験した。しかし、在宅への移行準備を進める一方で、父親の転勤のために一時的に転院したところ、転院したその日に急変し、緊急対応として気管内挿管から急きょ気管切開するに至った。このような例を、NPPVの普及が図られる現在もまだ、よく耳にする。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.