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次号予告・編集後記
杉本
,
伊藤
pp.176
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101808
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昨年9月11日に広島で開かれた自称“介護バカ”の集いを撮ったドキュメンタリー映画を観ました。登場した宅老所を営む介護のカリスマたちは、いずれも35歳前後。「ケアする人々」の鹿島さんの予言?と見事に符号していました。映像は主にトークライブ。高齢者介護や地域づくりの葛藤を、とにかく語り合おうとする姿が印象的でした。特集テーマの在宅緩和ケアにも葛藤がつきもの。それを「言葉」にして同僚や他職種と共有する大切さを、吉原さんも高橋さんも角田さんも指摘しています。本特集は、在宅緩和ケア実践の経験と思いとを、執筆者それぞれに言葉にしていただいたものです。みなさんの言葉を、世代を超えて誌面で共有できればと思います。…杉本
長崎と東京を行き来しながら介護施設を探し、やっと母親の落ち着ける場所を見つけることができたと本誌特別記事の瀬戸口さん。施設に入居するまでもそのあとも、細かな介護の気遣いは東京に暮らす瀬戸口さんの娘さん(母親からは孫にあたる)二人に大いに助けられている(3階建て介護)という。一方、「ケアする人々」欄の鹿島さんは、「僕を育ててくれた祖父母がはっきりしているうちに恩返しがしたい」とインタビューのなかで語っています。どちらも三世代の関わりがあってこその温かさ。同居するだけではない、離れて暮らしていても助けあえる、前号の服部連載で紹介された中島京子著『平成大家族』のもう1つの形を見た思いです。…伊藤
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