次号予告・編集後記

「目それ自体は盲であり、耳それ自体は聾である。物を見るのは精神であり、音を聞くのは精神である」ギリシャの哲学者の言葉です。ドイツから来たサッカー指導者デットマール・クラマーは、こうした精神のもと日本サッカーの発展に尽力し、まだプロリーグのなかった日本を東京オリンピックでベスト8にまで導きました。私も訪問看護を「精神」で学び、訪問看護とともに成長していきたいと思っています。本号より、よろしくお願いします。…多淵

新体制になりました。新任は高身長のサッカー青年です。サッカーの試合で、時に勝敗を決することにもなる“パス”。特集座談会では、教育における現場と学校のパスまわしと、どんな訪問看護師を育むかという“ゴール”設定の重要性が示唆されました。実践者と教育者が同じフィールドに立って自由に駆け回るのをアシストできる雑誌であれるよう、前任からのパスをつないで、ゴール枠をとらえるシュートをねらっていきたいと思います。…杉本

　

特集の座談会では、大学とステーションのそれぞれの立場から、教育についての日頃の思いを率直に語っていただきました。複数の切り口からの課題が見えてきた気がします。なお、同じ座談会で話された内容の一部を、弊社発行の『看護教育』6月号（特集は5・6月号連続で「地域看護学と公衆衛生看護学」）に併載予定なのでこちらもぜひ。春になり、編集室では青木が異動し多淵が加わりました。メンバーの平均身長は高いままです。…伊藤