連載 介護における誤嚥事故の裁判例を読む・2
食事提供[その1] 食事内容の決定について
伊藤 ももこ
1
,
和泉澤 千恵
2
,
平林 勝政
3
1優人大泉学園クリニック
2國學院大學大学院
3國學院大學法科大学院
pp.904-909
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101729
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誤嚥は,ときとして生命に危険が及ぶ。安全性を確保することは必須であり,食事の介助に際しては,誤嚥させないことを第一に考えなければならない。このため,まず留意されるべきは,食事提供そのもの,具体的には,介助する人の状況に合った食事とは何か,どのような食事を提供するのかという,食事内容の決定や,食事を誤嚥しないようにするためにどのように介助するべきなのか,という食事の提供方法が重要な考慮事項となろう。
今回は,まず,食事内容の決定に焦点をあてて検討を行なう。
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