連載 “ケースメソッド”でステーション経営の頭を鍛える!・4
単独ステーションの大規模化戦略 何を目指し,どう大きくするか?
小池 智子
1
,
大藪 毅
2
1慶應義塾大学看護医療学部/大学院健康マネジメント研究科
2慶應義塾大学大学院経営管理研究科
pp.910-919
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101730
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今回の事例は,ある1つの訪問看護ステーションが,長年をかけて単独で大規模化してきたケースだ。本連載第2回で扱った複数ステーションの統合による大規模化とは異なり,もともとは小規模だったステーションが,地域のニーズに応えながら段階的に経営・事業を拡大していった。スケールメリット*を求めて,“小”を“大”にしていく戦略だ。
事例は右のとおりである。費用構造等が示されていないなど情報が限られているが,日常でも意思決定をする際に,すべての情報がそろっていることは稀である。むしろ限られた情報のなかで可能なかぎりの分析を試み,選択を決断することのほうが多いのではないだろうか。D訪問看護ステーションの所長になったつもりで,意思決定のプロセスを体験してみてほしい。
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