看護管理 調査・研究
看護婦の職務満足度に関する研究
山下 美根子
1
1ウエスタンオンタリオ大学
1Faculty of Nursing Health Science Centre London
pp.191-195
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902185
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
当研究は,1993年,筆者が,600数人の看護婦を対象に行なった職務満足度質問紙の結果をまとめたものである.質問紙は,1978年にスタンプ氏らによる職務満足度測定をもとに作った1).質問紙の作成にあたっては,まずスタンプ氏らによる質問紙の各因子から,看護婦の職務満足測定に,最も適切な25項目を選択した.質問項目は信頼性,妥当性の面で満足できるものとしての結果がでた.信頼性の1つである内的整合法については,.82という高いα係数がでた.また,妥当性を示す因子分析では,スタンプ氏らの結果と同じく,7つの因子が,生みだされた.7つの因子の具体的な内容は,次の通りである.
1)専門職としての自律,2)看護管理,3)人間相互関係,4)医師・看護婦間の関係,5)看護に対する熱意・真剣度,6)自己発展,および 7)仕事の保障である.一方,アメリカとの比較ということで,尾崎フサ子氏2)による結果をみてみると,最初の4つの因子が,当研究結果と同じで,残りは,アメリカでの結果は,5)給料,6)看護業務,それに 7)職業的地位となっている.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.