特集 目標管理で看護組織は進化したか―臨床と教育の現場から
自己教育力と職務満足度の向上に影響を及ぼす目標管理
小山 久子
1
1東御市民病院看護部
pp.540-546
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100505
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はじめに
目標管理とは,組織目標を達成するために,組織と個人が協働して成果を生み出すことを目指すものである。病院組織における看護職にとっては,看護という仕事を通して組織目標を達成することで,それをさらに自己実現につなげていくことである。それには,専門職として自己の課題を明確にし,主体的に学んでいく本人の力と,それぞれに応じた役割や課題を与え,達成感が得られるような管理者の支援体制が重要な鍵となる。
また,職場における役割に対する取り組み方や,自己課題の有無が自己教育力に影響を与える要因になっているという報告1)や,看護観が高い看護師ほど,現状のなかで何とかよいケアをしようと努力し,それがさらに職務満足度につながっているという報告2)から,効果的な目標管理を推進していくための手段としても,看護師の自己教育力や職務満足度を向上させる意義は大きいと考えられる。
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