特集 家族にどうかかわるか
危機的状況にある家族へのかかわり
花里 ゆか
1
,
寺尾 恵美子
1
,
宮澤 順子
1
,
高畑 真貴
1
,
角谷 裕子
1
,
丸山 明子
1
1JA長野厚生連佐久総合病院救命救急センター
pp.44-47
発行日 1997年1月1日
Published Date 1997/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905253
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
救命救急センターに入室してくる患者は,重篤な場合が多く,救命救急処置を必要とすることが多々ある.その状況を目の当たりにする家族のショックや不安は計り知れない.この時看護婦が,家族へ精神的なアプローチをすることは,家族にとって大きな心の支えとなる.
当センターでは,入室時における家族の対応を円滑に行なえるよう,担当の看護婦が主にかかわっている.担当看護婦は,医師と連携をとり,家族の様子や理解度を評価し,不安の除去につとめている.しかし救急場面では,懸命な蘇生にもかかわらず不幸な転帰を迎える場合もあり,その際には短時間での家族に対するアプローチは大変困難を伴う.この時,担当看護婦は治療にかかわっているため,家族へはリーダー看護婦(勤務帯の責任者)が主に対応している.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.