特集 看護管理のナレッジマネジメント―現場に活かす知とワザ
看護記録とナレッジマネジメント―患者サービスの質向上に向けた情報活用を考える
叶谷 由佳
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1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科健康情報分析学教室
pp.524-526
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901664
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看護記録は情報の宝庫
看護職が記載する記録は,温度板,情報シート(1号紙),日々の看護記録(2号紙),そのほか,フローシートや看護診断,看護計画用紙等あり多岐にわたる。また,看護職にとって看護記録記載が日常業務に占める割合が高い。
医療者のなかでも看護職は患者に最も近い存在であり,包括的に患者を捉える必要性から最も幅広く情報を把握しているという特徴をもつ。そのため,看護記録は患者,つまりクライエントの情報の宝庫とも言えよう。
これらの情報を知識や知恵へと変換していけるかどうかが,今後ますます厳しくなる医療経営生き残り策の鍵となると言っても過言ではない。
そこで,看護記録をナレッジ(知識や知恵)として,サービスや経営に生かしていく方法を考えてみたい。
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