特集 サービス評価への取り組み
訪問看護の質向上に向けて―サービスガイドライン作成への取り組み
佐藤 譲
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1財団法人日本訪問看護振興財団
pp.124-129
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100623
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はじめに
現在,「利用者が満足する効率的・効果的な医療やサービスの提供」「質の高い医療やサービスの提供」「質の確保」等を目的に,「構造(Structure)」「過程(Process)」「結果(Outcome)」「利用者満足」などに対し,「自ら機関を評価する自己評価」「第三者が評価を実施する第三者評価」「利用者満足度調査」の方法で,さまざまな団体や行政で質もしくはサービス評価が実施されている。
当財団では,平成14年度社会福祉・医療事業団(長寿社会福祉基金)助成金を受け,「訪問看護サービスの質向上に係わるガイドライン作成事業」に取り組んでいる。この事業は平成15年3月末までを事業期間とした単年度の助成金事業として,訪問看護ステーションの経営やサービスについて客観的に自己分析・評価がなされ,自ら改善を図れることで,ステーションが提供するサービスの質向上や質保証,職員の自覚や意欲の向上,経営の効率化を狙うために自己評価ガイドラインの作成に取り組んでいる。
「訪問看護サービスの質向上に係わるガイドライン作成事業」は,平成15年3月末までの事業であるが,本稿では平成14年12月時点における自己評価ガイドライン(私案)を説明する。
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