特集 看護管理のナレッジマネジメント―現場に活かす知とワザ
看護のナレッジマネジメントの基礎知識―ナレッジ・イネーブラーとしての看護師
金井Pak 雅子
1
1東京女子医科大学看護学部
pp.499-504
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901659
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はじめに
「ナレッジマネジメント」と聞いて,看護師の皆さんは「また,カタカナ語に振り回されるの?」「海外からの直輸入はもうたくさん!」「リスクマネジメントに続いて,今度は何のマネジメント?」「看護とどんな関係があるの?」などという反応を示されたのではないだろうか。
確かに,戦後日本の看護界には,欧米から嵐の如く降り注がれてきた概念を,「何か日本文化にはそぐわない」と感じながらも無条件に取り入れるべく努力をしてきたという歴史がある。看護学確立の条件の1つである4年制大学が100校となり,大学院課程も急増している今日,再び聞き慣れないカタカナ語を紹介され,戸惑いを感じるのも無理はない。
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