連載 ケアギビングのためのリーダーシップ・11
看護実践と教育のつながり
穀山 聰子
1
1愛媛大学医学部看護学科
pp.907-911
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901338
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はじめに
看護の仕事には,教育も免許もない時代があった。必要な知識や技術は看護実践者が教え,伝えた。実践と教育が行なわれる場所は同じであったため,その組織のやり方,価値観,規範なども教えられた。看護婦たちは試行錯誤もした。このような方法は大切であるが,限界,過ち,非効率性も伴う。
医療技術の急激な進歩や,人々の生き方が多様化し,権利意識,ヘルスケアの質への関心,社会も変化し,新しい看護の役割にふさわしい看護教育と法的規制が必要となった。この変革の目的は,「人々に必要な看護を適切な費用で提供すること」である。看護職のどのポジションの使命も仕事も,このような看護実践のためにある。
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