連載 白衣のポケット・8
生活の援助
志水 夕里
pp.900-901
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900936
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ICUという職場は,日常的に笑い声やくだけた雰囲気とは縁の薄いところではあるが,時々,ホッとする場面にも出会う.
その1:カンファレンスの最中に,ふと,モーニングケアの話題になった.だいぶ額の後退した患者について,あるスタッフの発言.「Aさんの顔を拭いた時,果たしてどこまでが顔なんだろうって思ってしまって….あんまり頭のほうまで拭いたら失礼かと思ったけど,よく,喫茶店とかで,後頭部までも拭いてる人もいるでしょ.一体どこまでを顔拭きっていうのか,皆,迷ったことない?」その患者についてというより,そのような発想をするスタッフの思考が新鮮で,皆,笑ってしまった.
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