進学課程における看護学総論学内実習のすすめ方 神奈川県立衛生短大の事例
Ⅲ.生活の援助
波多野 梗子
1
,
森田 チエコ
1
,
中西 睦子
1
,
小野寺 杜紀
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.131-140
発行日 1972年3月25日
Published Date 1972/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906562
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すでに紹介した‘患者の観察によるニードの把握’の学内実習にひき続いて‘生活の援助’と‘診療の介助’をテーマとする学内実習が計画されている.これは,‘患者の観察によるニードの把握’で扱った症例を中心に,技術的な応用を含めて看護を実施することを目的としており,第1回学内実習の延長であり,展開でもある.
‘生活の援助’と‘診療の介助’は,看護の実施という意味においては特に区別すべきではないが,それぞれ患者および看護側の条件によってさまざまに異なった特徴をもつために,そうした場面条件のもとでの看護活動の共通点や相違点をふまえながら看護を考えさせるという意図で,この2つの実習が同時に計画,実施された.それゆえ,実習を行なう順序は,学生のグループによって一様でなく,一方のグループは‘生活の援助’の実習を先に行なうが,他方のグループは‘診療の介助’の実習を先に行なう.
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