連載 クリティカルな患者の看護アセスメント FANCAPモデル・11
下部消化管穿孔患者のアセスメント
池松 裕子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.902-906
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900937
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はじめに
下部消化管の穿孔は,外傷や悪性腫瘍など,さまざまな原因で起こるが,腸内容物が腹腔内に漏出することにより,汎発性腹膜炎から敗血症に陥る.そのため,ショックから多臓器不全となり,長期のICU管理が必要となることが多い.多臓器不全の患者の看護にあたっては,細胞レベルの知識が必要であり,予測を踏まえたアセスメントが要求される.
今回は,敗血症と多臓器不全の病態生理を踏まえ,知識に基づいた看護を導く過程としてのアセスメントを紹介する.
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